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パパ・・・

中学2年生の夏休み。

突然パパが出かけようと言い、僕を車に乗せて連れ出した。

どこにいくのだろう。

遊園地だろうか、それともショッピングモールかな。

具体的な行先を決して教えてくれなかった。

窓のから見える景色は市街地のものから山奥のものに。

はじめて見る土地に僕はワクワクしていた。

車が到着した先は広い敷地にかまえた豪邸だった。

パパは僕を降ろし、門の前に立つオトコと何やら話していた。

話しながらパパの目にうっすら涙が浮かんでいたのが見えた。

別のオトコが急に現れ、僕の手を引き屋敷の中へ入るよう促した。

話終えたパパはこちらには目もくれず、僕を置いて再び車のエンジンをかけた。

去り際に言った言葉は今でも鮮明に再生される。

「すまない。必ず迎えに来るから」

そのままパパの乗った車は森の中へ姿を消してしまった。

・・・


あれから5年。

その間、僕は自分の置かれた状況を使用人から聞かされた。

パパが抱えた借金のために売られたのだと。

この屋敷では僕に人権がないということも理解した。

変化はそれだけではない。

屋敷の主は僕を女性化させるべく投薬を行った。

今の体はまるで本物の女性のようだった。

当然のごとく毎晩、主への奉仕もさせられていた。

そんな生活への疑問も今では薄まり、当然のものとして受け入れている自分がいた。

a012.jpg

時間があると僕はいつも屋敷の外をみつめている。

特に理由は無い。

でも心のどこかであきらめ切れていないんだろう。

パパが迎えに来るはずなんかないのに。
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