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それぞれの道

私の彼氏、いや、彼氏だった克也は、半年前突然性転換した。

手術を受けたというわけではなく、朝起きたら性別が変わっていたのだ。

はじめ私は事態を飲み込めず、何度かパニック状態になってしまったこともあった。

そんな中、克也はすごく冷静で私を落ち着かせてくれた。

パニックになりたいのは克也の方だっただろう。

でも、彼はそんな素振りを見せず

「体は女になってもお前を一生守ってやる」

そう言ってくれたのだ。

克也が彼氏で良かったと思った。

とても幸せだった。

しかし、私は女性を愛することはできなかった。

何度か挑戦はしたものの、おう吐してしまうほどに体は拒絶していた。

そんな状態が続き、申し訳なくなった私は克也をふってしまった。

それ以来、克也としばらく会うことはなかった。

それが、思わぬ形で再開することとなった。

a010.jpg

取引先へ挨拶。

秘書として克也はそこにいた。

彼女は、女の色気をこれでもかというくらい出していた。

男だった時とすっかり目つきも変わっていた。

まるで男を誘っているようだった。

(克也・・・本当に女としての人生を満喫しているのね・・・)

私たちは知り合いだということを明かさずその場をやりすごした。

帰り道、私は言い表しようのない喪失感を抱いていた。

まるで友人を亡くしてしまったかのようだった。
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